院長の気づきのブログ

うつ病

憂うつな男性

白壁整体院院長の白壁と申します。

当院には、うつ病の方も来られますが、実は、自分自身が元うつ病患者であり、長い間闘病生活を送ってきた経験があります。

その為、うつ病で苦しまれている方の気持ちが理解でき、癒しの場を提供出来ているのではないかと思っています。

ここでは、自分自身が、これまでの闘病生活で経験した事、学んだ事、うつ病の方から伺った事、書籍やインターネットで得た知識を、事実に即して忠実にお伝えします。

うつ病発症

恐怖で頭を抱える男性

うつ病を発症したのは、忘れもしない、大学受験で浪人生活をしていた、1998年7月23日の事でした。

一日十時間くらい勉強をしていたため、次第にストレスが蓄積していったのが原因と思っています。

発症した頃は、頭がおかしくなってしまったと思いました。

当時は、うつ病などという言葉すら知りませんでしたので、親にも言う事が出来ず、このまま一生生きていくしかないと思っていました。

症状

めまいで頭を押さえる男性

自分の場合は、離人感(現実感がなくなり夢の中にいるような感覚)の症状がメインでしたが、意識がもうろうとした感じ、思考力(記憶力)の低下、疲れやすさ、めまいなどの症状がありました。

当時は、意識がもうろうとするほどに症状が強かったために、精神症状などがある事は、意識する事もありませんでしたが、今振り返ると、憂うつ感や不安感、イライラなどの精神症状もあったのではないかと思います。

3年間そのまま放置

日めくりカレンダーがめくられる様子

このように、症状が強すぎて、日常生活も満足に送れるような状態ではありませんでしたが、小学生から習っていた剣道で鍛えた、気合いと根性だけで、どうにかこうにか、最低限の生活を送ってきました。

ただ、言葉なども、理路整然と話す事などできませんから、「うん。」とか、「ああ。」とか、話したとしても、一言ぼそっとつぶやく程度のコミュニケーションだけで過ごしてきた状態です。

人間関係もまともにできず、いろいろな人に迷惑をかけてしまいました。

病院に通院開始

クリニック

3年して、ようやく、電車に掲載されていた、精神科・心療内科の広告が目にとまり、通院を開始する事になりました。

この時初めて、「自分は頭がおかしくなってしまったのではなく、治療可能な病気であり、病院で治るのではないか?」と、絶望感の中に一筋の光明を見出した気がしました。

当時は、大学生で、千葉のアパートで一人暮らしをしていたため、千葉にあるクリニックに通いました。

初めて出された薬は、ルボックスという抗うつ薬でしたが、ほんの少しだけ、頭がクリアになるのが分かり、「自分の病気は治るのかもしれない。」と、天にも昇る気持ちになったのを覚えています。

しかし、ほんの少しというのは、高々数パーセントにすぎません。

そのため、アモキサン、トレドミンも追加され、さらに状態は良くなりましたが、これでも数パーセント症状が軽減しただけです。

大学院の受験勉強で悪化

受験勉強で頭を抱える男性

日常生活もままならない状態にもかかわらず、性懲りもなく、大学院の受験勉強を始める事になります。

そして、さらに、症状が悪化していき、ノートを眺めていても、ぼやけて見え、何も頭に入ってこない状態が、さらに強烈になってきました。

この事を医師に相談すると、「ご家族に打ち明けた方が良いのではないですか?」と提案され、初めて、家族に病気の事を話すと、「福岡に帰ってきなさい。」という話になりました。

家族に心配かけまいとして、誰にも相談する事もなく耐えてきましたが、家族に打ち明ける事で、少しだけ気が楽になった気がしました。

薬物療法は対症療法

薬、錠剤、カプセル

薬物療法は、対症療法、つまり、病気を根本的に治すものではなく、症状を抑えるだけのものですが、この時の経験から、薬物療法が対症療法に過ぎない事を身に染みて理解しました。

休職して、病院に通い、症状が改善して来たために、復職すると、また症状が悪化し、仕事を辞めざるを得なくなったという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

もしくは、薬で症状を抑えながら働き、いつまでも病気が治らない人もいると思います。

なぜ、そのような事になるのかが見えてこないでしょうか?

抗うつ薬の有効率は2割?

20%と80%に分かれる円グラフ

自分の経験からすると、抗うつ薬や抗不安薬で症状が軽減したのは、ほんの数パーセントでした。

飲んでも飲まなくても、日常生活にほとんど変化がないようなレベルです。

うつ病などの情報が現在ほどなかった当時においては、知るよしもありませんでしたが、抗うつ薬の有効率は、なんと2割とも言われています。(※1)

自分のように、意識がもうろうとするほど重症化した状態で、3年間放置した後に薬を飲んだところで、改善は見込めないのだろうと思います。

※1 うつの8割に薬は無意味

薬物療法の再発率は極めて高い

病院に通院しながらも、大学院の受験勉強で、簡単に悪化してしまいました。

この経験からも、薬では根本的には何も治っていなかったのだという事が分かります。

これは、客観的なデータとして、再発率を見てみれば納得できると思います。

うつ病の10か月後の再発率は40%、25年後には88%というデータがあるようです。(※2)

そして、再発を繰り返すごとに、再発率はさらに上昇していきます。

※2 最新うつ病治療ハンドブック

福岡のクリニックに通う

福岡に帰ってからは、実家から福岡のクリニックに通う事になりました。

しかし、1年ほどしてもほとんど何も改善しませんでしたので、有名な病院に入院する事になりました。

入院生活

病院のベッド

入院生活では、初めに、一桁の足し算をしていく中で、作業能力や行動の特性などが分かる、クレペリン検査や、知能検査、一本の実のなる木を書くバウムテストなどをしました。

カウンセリングは週1回で、運動や物を作ったりする作業療法などもスケジュールに組み込まれていました。

カウンセリングの効果

カウンセリング

カウンセラーの方には申し訳ないのですが、3か月の入院生活で、週に一回カウンセリングをしましたが、何も症状が改善したという実感はありませんでした。

それだけでなく、考え方などにも何の気づきも得られませんでした。

カウンセリングの中身は、ほとんど自分が一方的に話している状態で、カウンセラーの方はそれを黙って聞く、傾聴をされている様子。

2020年現在、自分が信頼している引きこもりのカウンセラーがおっしゃっていたのは、「現在の日本のカウンセリングの主流は、傾聴がメインの来談者中心療法であり、欧米のカウンセリングの受け売り。日本の風土には合わない。」とのこと。

これがどこまで当を得ているのかは分かりませんが、少なくとも自分には合わなかったですし、カウンセリングで治ったという話は聞いたことがありません。

精神世界の書籍から気づきを得る

本からインスピレーションが起こる様子

闘病生活を送っている時に、精神世界の書籍を読み漁っている時がありました。

仏教やキリスト教など、宗教の本や、哲学、また、スピリチュアル系の書籍です。

スピリチュアルなどと言えば、怪しいなどと思われる方もいらっしゃると思いますので、少し話をしてみます。

現実的なところで、例えば、貧困問題を考えてみます。

なぜ、貧困が生じるかと言えば、子供でも分かる簡単な事だと思うのですが、物質というものは有限ですから、どこかに集中すれば、どこかが不足する事になります。

つまり、多すぎる富を持つ者がいるために、貧困にあえぐ人が出てくる事になります。

しかし、このような事を考えずに、お金儲けにのめり込んでいる方もいらっしゃると思います。

また、分かっていても、見てみぬふりをしている人もいらっしゃると思います。

ただ、これも、「頑張った者が報われるのが当然だ。」と言って正当化してしまえば、それで終わります。

つまり、一つの、「思想」が、貧困問題を解決するのには必要だという事になります。

行き過ぎた利己主義を辞めて、「利他主義」、「共生」の社会を目指しましょうという事です。

スピリチュアルという枠の中では、様々な思想がありますが、中には、真っ当な思想が存在するという事です。

これは、ごく一部にすぎませんが、このような精神世界の書籍から、自分自身が、いかに「自己中心的」で、多くの人に迷惑をかけてきたかを気づかされる事になります。

一言でいえば、「自分というものが良く理解できていなかった」わけです。

結局、精神科のカウンセリングよりも、精神世界の書籍の方が、比較にならないほどの気づきを与えてくれた事になります。

カウンセリングは必要?

疑問を持つ医師

自分が知る限り、カウンセリングで治ったという話は聞いた事がありませんし、もちろん、全く無意味とは言えませんが、それほどの効果は期待できないのではと思います。

そもそも、これだけうつ病が増えている理由として、環境の変化が大きいのではないでしょうか?

食事も加工食品が増えましたし、運動量も下がっています。

そして、うつ病の原因として大きいのが、パソコンやスマートフォンの使用です。

一日中、仕事でパソコンを使用し、疲労が重なれば、誰でもうつ病を発症すると思います。

うつ病になる人の考え方や性格が問題だとすれば、皆さん問題だらけなのではないかと思います。

ほとんどの場合は、個性の範囲内ではないでしょうか?

もちろん、中には、考え方や性格を変える必要がある人もいるとは思いますから、自分自身も、将来的には、カウンセリングができるようになりたいとは思っています。

日本のカウンセリングは遅れていると思います。

これから、もっと優れたカウンセリングを確立していかなければならないのではないかと思います。

気功の効果

両手の平をかざす様子

1年間通院して、3か月入院してもほとんど改善が見られなかったので、福岡のある有名な気功院に行きました。

1度受けてみると、ほんの少し離人症、めまいなどの症状が改善したのが実感できました。

この時も、天にも昇る気持ちになりましたが、結局、気功の効果は1か月半で頭打ちとなりました。

ただ、西洋医学にたよってはいられないと思いましたので、それから、施術院探しの旅が始まります。

この時の経験からも、病気を治すのは、薬ではなく、自然治癒力なのだという事を実感しました。

施術院を渡り歩く

整体院、整骨院、マッサージ、カイロプラクティック、鍼灸院

その後に通った施術院は、整骨院、鍼灸、カイロプラクティック、電気療法、催眠療法、気功、ヒーリング、音叉療法、陰陽療法など、20か所以上になります。

どれも改善したという実感は得られませんでした。

精神科・心療内科について

病院もいくつか転々としましたので、精神科・心療内科の治療について少し振り返ってみます。

治療時間数分でいいの?
3分でカップラーメンができる様子

大部分の精神科・心療内科では、初めは問診でそれなりに時間を割いていただけますが、それ以降は、週1回、2週間に1回のペースで通い、数分話をして、薬を出されるだけといった感じでした。

現在も、その状態は変わっていないようです。

しかし、うつ病学会では、薬物療法だけでは不十分であると言われているようです。※2

ではなぜ、このような状態になっているのかと言えば、結局、保険の関係で、一人の患者さんに長く時間を割くと、病院が儲からないからのようです。

西洋医学では、よくエビデンスがどうこうという話をしますので、西洋医学的に最善の治療法を提供しているのかと思われるかもしれませんが、そういうわけではないようです。

※2 日本生物学的精神医学会、日本うつ病学会、日本心身医学会 2010

病院を変えれば全く違う診断名?
ばつの札を持つ整体師

自分が病院で受けた診断名を振り返ってみます。

  • 千葉のクリニックA:うつ病
  • 福岡のクリニックB:うつ病(ちなみに、診断名はうつ病でしたが、主治医に病名を訪ねてみると、「分からない。」とのことでした。)
  • 福岡の病院C:神経衰弱
  • 千葉の病院D:ノイローゼ
  • 福岡の病院E:うつ病
  • 千葉の病院F:パニック障害

場所によって全く違った診断名が出ているのが分かると思います。

これも良く言われることですが、精神科・心療内科の診断は、血液検査などの客観的なデータをもとにされているわけではありませんから、誤診だらけになってしまいます。

整体的に見れば、診断名にさほど意味はありませんが、こういった事も頭に入れておく事は大切ではないかと思います。

つまり、人がする事で、神様でもなんでもありませんから、なんでもうのみにしない事です。

精神疾患に実績を上げている整体師との出会い

作務衣を着て杖をついている老人

色々な治療法を試してきましたが、最終的にたどり着いたのが、精神疾患に実績を上げている整体でした。

自分がこの整体にたどり着かなければ、一生病気が治る事はなかったでしょう。

おそらく、こうして整体師として、心身の不調で困っている方に、癒しを提供する事もできなかったと思います。

自宅で、皿洗いをしたり、草取りをしただけでも、疲れ果てていましたし、情緒不安定で、常にイライラし、些細な事でも切れていましたから、まともに人間関係ができる状態にもありませんでした。

この整体師には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

整体に出会わなければ、自分の人生はどうなっていたのかと考えるだけでもぞっとします。

この整体師の理論としては、首こりを改善する事が重要とのことであり、メインは首の施術でした。

医学的根拠については、東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉氏の書籍を参考にして頂けたらと思います。

統合医療を確立すべきでは?

複数の人が手を重ねる様子

いかがでしたでしょうか?

ある程度、闘病生活を送ってこられた方の中には、なるほどと納得いくところも多くあったのではないかと思います。

自分自身は、別に、西洋医学(製薬会社、医師、看護師、薬剤師などの医療関係者)を敵に回そうとしているわけではありません。

そういった方の中には善意でされている方もいらっしゃいますし、現実を理解している人でも、それぞれに生活があり、家族を養っていかなければなりません。

きれい事だけではやっていけないという事は分かっています。

西洋医学を全否定するつもりも毛頭ありませんし、整体の優位性を主張したいわけでもありません。

ただ、自分と同じように、苦しんでいらっしゃる方が無数にいるわけですし、自分と同じような経緯をたどるであろう方が大勢いらっしゃるとも考えられると思います。

本当に理想的な医療を確立したければ、西洋医学一辺倒ではなく、整体、その他の代替療法・補完療法も協力していくことが重要ではないでしょうか?

そのためには、患者さん自体が、正しい知識を得、適切な判断力を養う事が重要と思います。

いつまでも、一部の権力者や拝金主義者の手の平の上で転がされていてはいけないわけです。

そのような人が増えてくれば、少しずつ、住み良い幸福な世の中に変わってくるのではないかと思います。

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